日本舞踊の初心者が始める前に知っておくと良いこと
- F towako
- 2024年6月30日
- 読了時間: 5分
更新日:2月15日
伝統芸能のお稽古は楽しい!たくさんの人にお稽古事を始めていただきたいので、参考までに初心者が始める前に知っておくと良いことをまとめました。
●始める前に必要なもの
1. まず、身支度:
お稽古は着物か浴衣でやりますが、着物を持っていない場合、お稽古場によって有料で浴衣の貸出をしている場合があります。浴衣を着たことがない場合も、浴衣の着方を教えてくれるお稽古場もありますので、問い合わせてみましょう。
そして、お稽古を始めてから、どのように準備をしていけばいいのか、先生やお稽古仲間に聞いて徐々に準備をするのがおすすめです。
まずはお手軽なものを試したいのか、良いものを揃えたいのかなど、相談してみてください。
2. 次に、お稽古道具:
扇子は日本舞踊のお稽古の必需品ですが、中古オークションなどで安く売っていたとしても、事前に購入する必要はありません。流派によって指定の扇子がある場合もあるので、こちらもどのように準備したら良いのか、お稽古場に聞いてみましょう。
●事前に必要な知識
1. 日本舞踊の種類:
ざっくり3つに分類すると、1. 歌舞伎舞踊から派生した日本舞踊 2.主に座敷で舞う上方で発展した上方舞 3.演歌や歌謡曲を伴奏に自由な振り付けで踊る新舞踊があります。
1. の日本舞踊の流派には5大流派とされる花柳流・藤間流・坂東流・西川流・若柳流のほか、尾上流や吾妻流などの多くの流派があります。
2. の上方舞の流派には井上流・山村流・吉村流などがあります。
2. 日本舞踊を見たことがない場合:
YouTubeで何となくどんなものなのか知っておくことが一番手軽ですが、おすすめは、NHK「芸能きわみ堂」で日本舞踊が取り上げられた時に見ておくことが良いでしょう。さらにおすすめは日本舞踊協会の公演など、舞台を見ることが一番です。日本舞踊協会のホームページで公演情報をチェックしましょう。また、歌舞伎舞踊を観ることもおすすめです。
3. お稽古マナー:
お稽古時のご挨拶などのマナーはお稽古場で教えてくれますが、見学の時に、他のお弟子さんたちがどのようにしているのか見ておくとよいでしょう。
その他、季節のご挨拶などは、お稽古場によって異なるので、お稽古場の先輩などに聞いてみるとよいでしょう。
●お稽古場の選び方
1. 踊りの種類を選ぶ:
まずは、どんな踊りをやりたいのか、流派から選ぶ方法もあります。流派の特徴を調べておくことも役立ちます。
2. 先生の踊りを見て選ぶ:
舞台・テレビ・ネットなどで、先生の踊りを見ることが一番ですが、それが叶わない場合は、見学の時に見ましょう。
3. お稽古仲間をチェック:
基本的には、どのお稽古場であっても、習っているお弟子さん達はみんな先生が大好きなので、お稽古仲間を大歓迎してくれます。
もしかすると、バラエティ豊かで色んなタイプの人がいるところの方が色々相談したり聞いたりするときに役立つかもしれません。
●向いているかどうか
「好きこそものの上手なれ」と言いますから、日本舞踊が好きな人に向いています。
運動神経は良い方がいいかもしれませんが、ゆっくり動く曲も、早く強く動く曲もあるので、年配の方でもできます。
リズム感もあった方がいいかもしれませんが、演技がものをいう曲もあるので、必ずしもリズム感がないからといってできない訳ではありません。
このように、自分らしさを探して作っていくという見方もできると思います。
舞踊家を目指すなら、どんなものでも出来なければなりませんが、歌舞伎役者の場合は何でもできる役者よりも、特徴のある方が求められるので、日本舞踊とどのように付き合っていくのか、考え方次第で「向いている人」になれると思います。
●「初心者」という時期
ダンスでもまずステップを覚えるように、まずは摺り足ができるまでが第一段階といえます。摺り足っぽく見えることはできるようになっても、本当に腰が入って摺り足ができる
ようになるのには長い時間がかかります。
こういう地味なお稽古こそ、しっかりやると大きな違いになりますので、こうした基本的なお稽古を大事にしているお稽古場は良いところだと思います。
その後、徐々に難易度の高い曲をやるようになっていきます。
最初の手ほどきは3〜10分程度の小唄から始まり、次に10〜20分程度の段物と呼ばれる劇的な構成を持つ曲(藤娘や蓬莱など)になり、女踊りができるようになると、男踊り(雨の五郎、松の緑など)へステップアップし、さらに長唄から常磐津や清元へとステップアップしていきます。
ちなみに・・・
伝統芸能の人間国宝のお話などを聞くと、どんなにすごい人であっても「自分はまだまだ」と言います。
きっと、皆んなから高い評価をされたからと有頂天になってしまうと、自分の芸の天井を作ってしまうこととなり、伸び代が無くなってしまうから、そういう風に考えるのかなぁと感じました。
伝統芸能のお稽古は「初心を忘れないことが大切」と常に自分に言い聞かせています。
もしも日本舞踊に興味を持たれたのであれば、ぜひ長い時間をかけてお稽古を積み上げていく楽しさを味わってください。
ちなみに、私が都内から通っている日本舞踊教室はこちら横浜の藤間恵都子日本舞踊教室
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